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学び直しと副業と


企業が副業を解禁する動きが進む中、働き方改革やテレワークの推進から時間の確保がしやすくなり、何か出来ることはないかと考える社会人は増えているかと思います。会社としてもさまざまな理由、状況から副業解禁の潮流があることから、副業解禁を施行するか否かの判断を行っています。



副業の解禁

企業が副業を解禁する理由としては厚生労働省が2018年に作成した「モデル就業規則」での記載において副業、兼業を促進するために「ほかの会社で許可なく従事してはならない」という記載を削除したことからになります。

企業は従業員の副業・兼業を認めることで、従業員の収入増、スキル向上、離職防止といったメリットを得ると考えております。

一方、従業員は収入を増やしたいという意図や、知見や視野を広げたいということにメリットを感じているようです。


企業が副業の解禁で期待できる主なメリットとしては

1.従業員のエンゲージメントを高めることができ優秀な人材を確保できる

 ・優秀な人材は出来る仕事も多いし好奇心もおおせいな方が多いです。今の職場で踏んだ

んに力を発揮しながらも、就業時間以外で自己の興味と合致した仕事や何か持ち得てい る能力が役立つ仕事があれば取り組みたくなるのは当然です。


 ・もし転職などで応募したい会社を探しているとしたら柔軟な働き方が進む中、当社は副 業禁止です。というよりは副業を認めています。としている会社の方が魅力には感じま す。


2. 社外での経験、交流が業務に活きる

 ・会社業務に従事して得る知識や経験、また学びの機会、人との交流も価値の高いもので すが、会社とまったく離れてところで得た知識、経験や人との交流は偶発的な知見を得 たり発想の源となるなど、会社でのパフォーマンス発揮の一助になる可能性は多いにあ ります。


上記以外も社外の交流が増えることによる、イノベーションの機会創出など、いろいろな可能性を育むことや偶然が起きやすくなります。


一方、デメリットとしては

  1. 従業員パフォーマンス低下の懸念

   副業が忙しく、パフォーマンスが落ちていないか。

   これは副業しているかしていないかは本来、無関係でパフォーマンスが落ちていれ ば評価制度にのっとり評価が下がるというだけですが、その心配や懸念自体も管理 側にとっては負担になります。


2. 就業時の影響


規定で就業中に業務以外の仕事は禁止となっていたとしても、副業の対応ごとをし. ている可能性もあります。また、同じオフィスで仕事をしている同僚が、全く違う仕 事をしていたら、やはり周囲のモチベーションは下がります。

また、テレワーク下で就業時間中はZoomを立ち上げっぱなしにしている企業もあり ましたが、会社の仕事をしているか管理が難しくなります。

なので従業員は何がしかパフォーマンス等の数値評価が厳密にはなるかと思います。 会社で働いていれば良いということは全くないので、実績をあげることがシビアに評 価されます。



物事にはメリット、デメリット両方あるのは常ですね。これが”普通”と受け入れられれば良いですが本当に”働き方改革”レベルかも知れません。



従業員側のメリットとしては

  1. 収入増の機会を得られる

単純に言えばそうかも知れません。

例えば英語を話せる方が英語講師の副業をやるなど就業時間外を利用して、もともと 持っている能力が活かせるわけですからモデルとしては理想的です。

しかしながら、何かできることがあれば良いなと思いながらできない人の方が圧倒的 ではないでしょうか。


2. 自己の将来を拡げる可能性がある


副業が忙しくなり、その仕事が楽しくて充実しているものであれば会社を退職して本職 として自己実現的な生き方ができる可能性もあります。


デメリット

  忙しくなりすぎた時に本職のパフォーマンスが低下してしまう。

  うまく行けばという前提があってのものですね。人脈やチャンス、行動力がないと副  業は始められないのでは無いでしょうか。



話はそれますが収入を得ないボランティアを行うというのもありますね。子供のサッカーコーチ、地域清掃、何かのサポーターのような活動。ボランティア活動でも人生が充実します。



意識調査の結果から

さて一方、従業員の意識調査からです。

第6回 働く人の意識に関する調査(2021年7月16日 公益財団法人 日本生産性本部)から抜粋させていただきます。




「今後の自身の雇用に不安を感じるか」

 不安を感じるか、感じないかでくくると、半々の割合になっています。

「今後の収入に不安を感じるか」という問いになると約65%の方が不安を感じると答えております。


冷静に考えて将来安泰と思えるのはかなりの少数だとは思います。今、これからどう生きていくかというのは誰しも考えていることだと思います。


また人工知能(AI)の技術が進み、企業が必要としていた人材も変わりつつあります。例えば、デジタル化の加速で事務職の求人が急速に減ってきている現状もあり、事務職の方が学び直しを急ぐ方が増えているという記事も拝読しました。

AIが普及しかなり身近なものになっています。



学び直し

リカレント教育プログラムを用意する会社もありますが、副業解禁となったら自己で必要なことを学び、新しい、または必要なスキルを学ぶことになります。

いろいろと学ぶ機会があります。

自分のお金を使って本を買って読む、セミナーに参加する、eラーニングを受講するといったことや、今はtwitter、Facebook、Instagram、Line、clubhouse、さまざまなSNSやYouTube、blogといった個人が発信できるメディアがあります。


SNS利用率 引用



個人が気に入った写真をUPしているもの、何か独り言をつぶやいているものと思っていたら、もはや時代遅れな人になっているかも知れません。もしそうであればSNSに対する認識から変える必要があります。ビジネスでも利用されているし、学びとしても利用されています。

SNSを利用すれば、いままで出会うことができなかった方と交流が持てます。こういったところから他の方は、何をしているのか、どんな人が世の中にはいるのかを知ることができ、学びのチャンスがあります。

私もいろいろとSNSから学んでいますが、SNSで成功をつかんでいる人の話を聞く機会は多いです。まだまだ、会社としても個人としてもSNSへの取り組みは積極的になると思います。




まとめ

いずれにせよ変わる社会環境の中、会社も新しい取り組みを行い、仕事自体も変わってきます。今まであった仕事がAIによりなくなることも出てきております。従業員は変わる社会、変わる会社、必要となる人材、スキルに応じて学び直し、自己のスキルも適応させていく必要があります。

そのためには、自分が力を発揮できる。集中できる。夢中になれる仕事は何なのかをわかることが望ましいと思います。好きこそ物の上手なれ。嫌いやでは、何かを”学ぶ”とか”取り組む”とか集中することもできなく効率が良くありません。


会社としても、適材適所の配置や、長期的な視点で人材を育てるという取り組みは基本となりますが個々人の志を尊重しながら会社のビジョンにも適合させるということがより大切になってきていますね。




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