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コンテキストAIができるまで④ コンテンツ生成編。スライド・音声・クイズはどう作られるか


前回の記事では、シーケンス設計についてご紹介しました。抽出したナレッジと学習目標の依存関係をもとに、基礎から応用へと理解を積み上げやすい学習順序の案を作るステップです。


今回のテーマは、その次のステップとなる「コンテンツ生成」です。設計された学習シーケンスをもとに、受講者が実際に触れるスライド、音声ナレーション、確認クイズが、どのように作られていくのかをご紹介します。


コンテキストAIにおけるコンテンツ生成とは、設計された学習シーケンスをもとに、スライド、ナレーション原稿、確認クイズの案を生成する工程です。生成後は担当者が内容を確認・編集し、必要に応じて音声ナレーションを作成します。



シーケンスは、教材の設計図です


前回お話ししたように、シーケンス設計によって作られる各モジュールは、番号、タイトル、内容の説明を持つカードとして表示されます。

コンテンツ生成のステップでは、このカード一つひとつを土台にして、実際に受講者が目にするスライド、耳にする音声ナレーション、そして理解を確認するクイズを組み立てていきます。


つまり、コンテンツ生成は、シーケンス設計という設計図をもとに、実際の建物を建てていくような工程です。設計図が曖昧であれば、生成されるスライドやクイズも、何を学ぶためのものなのかが分かりにくくなります。

ナレッジ抽出によって教材に使う知識を整理し、学習目標設計によって到達点を定め、シーケンス設計によって学ぶ道筋を作る。前回までのステップを積み重ねてきたからこそ、コンテンツ生成が意味を持ちます。



スライドは、1枚に一つのテーマを置く


まず、各モジュールの内容をもとに、スライドが生成されます。

コンテキストAIでは、1枚のスライドに情報を詰め込みすぎず、要点をカード型の簡潔な形にまとめる設計にしています。シーケンスで整理された一つのモジュールに対して複数のスライドが作られ、それぞれのスライドに一つのテーマや要点が配置されます。


1スライド、1テーマでエッセンスが述べられることで、内容の区切りが明確になります。実際に生成された教材を見たとき、書類のまま読むよりも、記憶に残りやすい形へ変わっていると感じました。


これは、以前の記事「学習効果の高いコンテンツの7条件」で触れた「適切なペーシング」の考え方とも重なります。


伝えたい内容を削りすぎれば、理解に必要な情報が不足します。一方で、一つの画面に多くの情報を詰め込めば、何が重要なのかが分かりにくくなります。教材制作の現場では、この間にある適切な情報量を見極める必要があります。


コンテンツ生成では、シーケンスで整理されたモジュールごとに内容を複数のスライドへ分け、一枚ごとの要点が見える形に整えます。これは、私たちが教材制作の中で向き合ってきた、情報を削りすぎず、詰め込みすぎないための一つの設計です。



書類が、学習するためのコースへ変わる


実際にコンテンツを生成してみて、気づいたことがあります。

それは、書類のままの状態から学習コースという形へ変わることで、同じ内容であっても、受け取る側から見た印象がまったく異なるということでした。


書類では、ページをめくりながら必要な情報を読み取っていきます。一方、学習コースでは、スライドごとに一つのテーマや要点が示され、それらを順番にたどりながら学んでいきます。さらに、ナレーションを聞いたり、確認クイズに答えたりする流れも加わります。

実際に生成されたコースを見たとき、同じ情報を扱っているはずなのに、記憶、理解、定着といった学習につながる、別のものへ生まれ変わったように感じました。インターフェースが変わることで、脳が情報を受け取る姿勢そのものを変えているのではないかと思うほどでした。


もちろん、見た目を変えただけで学習効果が決まるわけではありません。しかし、書類として情報を読むことと、学ぶ順序に沿って一枚ずつ内容をたどり、音声やクイズを通じて確認することは、同じ体験ではありません。

コンテンツ生成は、単に書類の見た目を整える作業ではなく、情報に触れる方法そのものを、学習のための流れへ変える工程なのだと感じています。



音声ナレーションで、聞く学びを加える


スライドとともに、その内容に対応したナレーション原稿も生成されます。

スライドに書かれた文章をそのまま読み上げるだけではなく、画面上の要点を補足しながら、耳で聞いても内容を理解できるようにナレーション原稿を構成します。

担当者が原稿を確認・編集した後、ボタン操作によって、TTSによる音声ナレーションをコース全体へ生成できます。


コンテキストAIの学習画面では、カード型でシンプルな構成を大切にしてきました。一方で、画面を見続けられることだけを前提にすると、学べる場面が限られます。

移動中や仕事の合間など、画面を見続けにくい場面でも学習内容に触れられるようにしたい。その考えから、音声ナレーション機能を追加しました。


文字で確認したい場面ではスライドを読み、画面を見続けにくい場面では音声を聞く。受講者が、そのときの状況に応じて学び方を選べるようになります。

音声ナレーションは、スライドの代わりではありません。文字と音声という二つの接点を用意することで、学習内容に触れられる場面を広げるための機能です。



確認クイズは、知識を問いに変える


コンテンツ生成のもう一つの柱が、確認クイズの生成です。

以前の記事「eラーニングコンテンツの作り方【2026年版】」でも触れましたが、確認テストを作る作業は、完成した問題だけを見ると小さな作業に見えても、実際にはかなりの手間がかかります。


教材のどこを問いにするのかを考え、正解の選択肢を作り、そこへもっともらしい誤答の選択肢を複数用意します。単に問題文を書くのではなく、何を理解できていれば正解できるのかを設計する必要があります。


コンテキストAIでは、各モジュールで扱う知識と、生成されたスライドの内容をもとに、理解を確認するための選択式クイズを生成します。

これにより、担当者が白紙の状態から問題を考える負担を減らせます。ただし、生成されたクイズをそのまま使うのではなく、正解が元資料の内容と一致しているか、誤答の選択肢が不自然ではないか、学習目標に沿った問いになっているかを確認する必要があります。


クイズを自動生成する目的は、確認作業そのものを人からなくすことではありません。問題作成の土台をAIが作ることで、人が問いの妥当性や業務との整合性を確認することに時間を使えるようにすることです。



生成後は、人が内容を確認して仕上げる


コンテンツ生成で作られたスライド、ナレーション原稿、確認クイズは、この時点で完成というわけではありません。

教材プレビュー画面で、担当者が生成内容を確認し、必要に応じて文章や構成を編集できるようになっています。


これは、当社が一貫して大切にしている「AIが下書きを作り、人が仕上げる」という考え方の、最も具体的な現れです。

AIは、元の資料に含まれる内容をもとに、教材向けの文章を新たに生成します。その過程で、表現のニュアンスや情報の強調点が、元の資料と異なる可能性があります。また、社内固有の言い回しや、実際の運用上の例外が十分に反映されていないこともあります。


そのため、担当者が元資料や実際の業務と照らし合わせ、内容の正確さ、表現の適切さ、クイズの妥当性を確認します。必要に応じて加筆や修正を行い、実際の研修で使える教材へ仕上げていきます。


AIが短時間で教材の下書きを生成し、人が実際の業務や研修目的に照らして最終確認する。この役割分担が、コンテンツ生成の根底にあります。



コンテンツ生成は、設計を教材の形にする工程


コンテンツ生成は、単にAIへ「教材を作って」と依頼する工程ではありません。

ナレッジ抽出で整理した知識があり、学習目標設計で定めた到達点があり、シーケンス設計で組み立てた順序があります。それらの設計を、受講者が実際に触れられる形へ変えるのが、コンテンツ生成です。


一枚ごとに要点を整理したスライド、スライドの内容を補足するナレーション、理解を確かめる確認クイズ。それぞれが独立して作られるのではなく、同じ学習シーケンスを土台として生成されます。


そのため、スライドで学んだ内容を音声で確認し、クイズによって振り返るという一連の流れを作ることができます。

設計された知識が、読む、聞く、答えるという学習行動へ変わる。コンテンツ生成は、これまでの設計工程と、実際の受講体験をつなぐステップです。



まとめ


コンテキストAIにおけるコンテンツ生成は、設計された学習シーケンスをもとに、スライド、ナレーション原稿、確認クイズの案を生成する工程です。


シーケンスで整理されたモジュールごとに、一枚ずつ要点を整理したスライドを作り、その内容に対応するナレーション原稿と確認クイズを生成します。ナレーション原稿は担当者が確認・編集した後、TTSによって音声化できます。


実際に生成された教材を見ると、同じ情報であっても、書類のまま読む場合と、スライド、音声、クイズを順番にたどる学習コースとでは、受け取る印象が大きく変わります。

ただし、生成された内容が、そのまま配信されるわけではありません。担当者が元資料や実際の業務と照らし合わせ、内容や表現を確認・調整することで、受講者へ配信できる教材として仕上がります。


次回は、こうして配信された教材が、実際にどのように学ばれ、その効果をどのように確認するのか、「効果測定」についてご紹介します。


社内資料から教材を作る具体的な流れや活用イメージについては、無料ダウンロード資料 コンテキストAI実践ガイドでご紹介しています。


機能やプランについては、コンテキストAIのサービスページをご覧ください。

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